まもなく発売になる『一日一回~たったこれだけで世界が変わる~』の著者は、出版点数1000冊以上でギネスにも登録されているという中谷彰宏さん。
かざひの文庫でもこれまでに『そのひと手間を、誰かが見てくれている。』『本に、オトナにしてもらった。』『銀座スタイル』と3冊ほど出版させていただいています。
なにしろたっくさん本を出されているので、同じような本にならないように、どんな切り口にするか、どんな見せ方にするか、どんなデザインにするかなど、けっこう気を使って作っています。
で、今回は猫。
原稿をいただいた時、普通に文字だけで構成しちゃったらなんか手抜きな、普通の本になっちゃうんで、どうしようかな~と思っていて、ふと思いつきました。猫だと。
中身は猫と全く関係ないんですけど、なんか降りてきたんですよね、猫が。
それも普通の可愛いネコじゃなくて、ちょっとやさぐれているような、一癖ある猫。
で、ランサーズっていう、フリーの人が登録してるサイトで募集して、いろんな人が応募してくれて、そのなかから「これだ!」とイメージぴったりだったのが、このイラスト。
つかもとかずきさんのイラストです。
中谷さんにも見てもらったら、すごく気に入ってくれたので、お願いすることになりました。
で、できあがったのがこの本。
カバーデザインも5パターンほど出来上がってきて、どれもよかったので、フェイスブックで意見を聞いてみました。
実は僕の中ではC案だったんです。
が、ダントツ1位だったのがD案。次いでA案。
猫好きの方はほぼD案でした。中谷さんもD案でした。
猫好きにはあの背中がたまらないと。
僕はどっちかって言ったら犬派なんで、猫好きの方の意見はとても参考になり、こりゃあ自我を通すよりみんなの意見に従おうと、D案に決めました。
今ではこれにしておいてほんとよかったなあと思ってます(笑)。
本文にも猫、出まくってます。
こんな感じ。
お気に入りの一冊になりました。
で、中谷さんなんですが、モテない学生生活を過ごした自分にとって、中谷さんはキラキラしすぎてて、実は当時からどっちかというと避けて通ってました。
早稲田から博報堂行って、ベストセラー作家になって、テレビドラマにも出ちゃったりして、もう、別世界の人って感じで。
まあ、もてない男のひがみです(笑)。
なので、中谷さんと仕事をすることになるなんて、思いもしませんでした。
が、高野登さんの『百年思考』という本を作った時に、高野さんからいただいた献本リストの中に中谷さんのお名前があり、お送りしたところ、丁寧なお礼の返信いただき、なんて礼儀正しくて、スマートな人なんだとびっくりしちゃいまして、すっかりファンになってしまいました。
で、メールでなんどかやり取りさせていただくようになり、1冊目の本『そのひと手間を、誰かが見てくれている。』の出版とあいなりました。
編集者も職人だと思っているので、この本、自分にとってもすごく刺さりました。
で、この本出してからちょっとして、蔵前の革職人さんの本を出版することになったので、中谷さんに帯に推薦文をいただけないかとお願いしました。
こんな本。
そしたらなんと、中谷さんが使ってる財布がこの著者さんのブランドの財布だったという。
もうびっくり。
著者の長谷川さんもそれを聞いて、驚くやら喜ぶやら。なので、出版後、食事会をセッティングさせてもらって、中谷さん行きつけの表参道のおしゃれレストランでご飯食べました(笑)。
昨年、かざひの文庫は10周年でして、その周年パーティを帝国ホテルでやったんですが、そのパーティにも来てくださって、ほかにもたくさんの著者さんが来てくれたんですが、それを見て思ったのか、後日に、かざひの文庫著者の会を立ち上げたらどうかとご提案いただきました。自分が発起人になってもいいとのことで。
なんかもう、ありがたくって、さっそく発足させました。著者同士の交流の場をもうけることによって、なにか新しいことが生まれるんじゃないかとうことで。
その「かざひの文庫著者の会」から派生して「かざひの文庫未来事業部」なるものができあがり、先日、イベントがあったのですが、そこにもお越しくださり、場を盛り上げてくれました。
会うたびにいろんな気づきをくれるので、ほんとに勉強になります。
嫉妬してないで、もっと若い頃から中谷さんの本を読んでおけばよかったと今更ながら思う毎日です(笑)。
ということで、そんな中谷さんの新刊『一日一回』は12月1日発売。
あ、そうだ、タイトルも最初は「一日一回!」だったんだけど、「!」はとった方がいいとアドバイスいただき、そうしたんでした。
帯のテキストなんかも微妙に調整していただき、それも勉強になりました。
かざひのネット書店では先行発売始めてますので、よかったらどうぞ。