毎年、ホツマツタヱの勉強会「はじホツ!」メンバーと「大人の修学旅行」と称して、神社巡りの旅をしています。
これまでに、元伊勢、伊勢、高島と旅をして、今回は4回目。
今回訪れたのは神話の里・出雲です。2泊3日の旅。参加メンバーは僕入れて27人。マイクロバスに乗れるのが27人までだったので、ここで打ち止めでした。
9時45分羽田発の飛行機に乗って、いざ出雲へ。天気予報では3日とも雨マークで、この日も出雲空港の上空に雷雲が発生しているとかで、なかなか着陸できず、まさに雲行き怪しいスタート。
普通の神社巡りだったら多少の雨でも問題ないんですが、今回はハード目な登山系神社巡りも含まれているので、ほんと、雨は勘弁してほしかったんですよね。
若干遅れて空港に着いたら、先に来ていたグループ(お酒飲んで待ってた)と合流して、出発。
今回お世話になったのは出雲観光タクシーさん。賀集利樹さんの『賀集利樹の新ニッポン聖地紀行』や松尾たいこさんの『出雲で幸せ結び』の取材でお世話になった会社さんです。
最初に向かったのは佐太神社。出雲国二之宮。ここで東京以外から集まったメンバーと合流(ぜんざい食べて待ってた)。
メインの御祭神は佐太大神。こちらはサルタヒコとされています。天孫降臨してきたニニギの道案内した道開きの神様ですね。
本殿は3つあるんですが、真ん中の一番大きな社殿にサルタヒコがいらっしゃいます。ほかにもイザナギやイザナミといった神様も祀られているんですが、謎なのが南殿にいる「秘説四座」という神様。なんでしょうね、いったい。
狛犬って普通は向かって右側が口開けてて(阿形)、左側が閉じてるんですが(吽形)、出雲ではけっこう逆になってたりします。
前かがみになって尻尾をあげてる狛犬は出雲独特のスタイルです。
佐太神社に来たらぜひ行ってほしいのが、ここ。
母儀人基社(はぎのひともとしゃ)です。
以下、佐太神社のホームページから引用です。
~~~~~~~~~
当社は中世を通じ伊弉冉尊の陵墓である比婆山の神陵を遷し祀った社と伝え、「伊弉冉社(いざなみのやしろ)」として信仰されていました。神社境内南側の奥にある三笠山(みかさやま)に続く石段を50メートルばかり登って行くと磐境(いわさか)があり、伊弉冉尊を祀る母儀人基社があります。
おそらくは、古代祭祀の対象であり、社殿創建以前の御神座ではないかと思われます。古くから子宝、安産ご利益があるとされ信仰があります。
祭日は4月15日で佐陀宮内の敬神婦人会が主催して祭を行っています。
~~~~~~~~~~~~~
なんかしらんけど、いいな~ここ、って思える場所。
すっかり雨も上がって、日が差してきて、なんか癒されました。
ここで、今村先生ととらさん(原田先生)の解説を聞きます。これ、この旅の醍醐味です。
次回のホツマツタヱ勉強会「はじホツ!」でこの旅でまわった神社の解説を再度していただくことになっているので、ご興味ある方はぜひご参加ください。12月14日(土)13時半から本郷の風風風ギャラリーにて(参加費1000円+資料代300円)。
佐太神社を参拝した後、少し離れたところにある摂社の田中神社を参拝。こちらは二つのお社が背中を向けて建っています。御祭神はコノハナサクヤヒメとイワナガヒメという姉妹です。
ニニギが天孫降臨した時にコノハナサクヤヒメに一目惚れして求婚したら、お父さん(オオヤマツミ)が一緒にお姉さんもどうぞっていって、イワナガヒメも送ってよこしたんですが、不細工だったのでニニギは送り返したっていう。。。ひどい話(笑)。
以下、佐太神社のホームページより。
~~~~~~~~~
田中神社は本社北殿の摂社で当社から東へ100メートル離れた飛地に二つのお社が背を向けて建っています。佐太神社の御本殿に向かっているのがいるのが西社で木花開耶姫命(このはなさくやひめのみこと)を祀り、縁結び・安産、背を向けて建つ東社は磐長姫命(いわながひめのみこと)を祀り縁切り・長寿の信仰があります。
これは本社北殿の御祭神瓊々杵尊(ににぎのみこと)との物語りに由来します。瓊々杵尊は姉の磐長姫命と妹の木花開耶姫命を娶りますが姉は容姿が醜かったので親元へお返しになったというもので、縁切りの御利益がある神社は全国的にも珍しいようです。男女の悪縁をはじめなかなか断ち切れない様々な悪縁を除くため、参拝、御祈念に訪れる方が多数あります。
~~~~~~~~~
御利益が縁切りって、ニーズありそうですね。
イワナガヒメって磐長姫って、書くんですけど(古事記では石長姫)、僕の苗字の漢字が使われてるんで、昔から気になってる存在だったんですよね。なんか、妙にシンパシーを感じちゃっていたので、もうイワナガヒメが可哀そうで可哀そうで。ニニギに対してちょっと悪い印象持ってます。
この後、ニニギは妻の不貞を疑ったりするし、けっこう嫌な男です(笑)。
ホツマツタヱでは立派な名君なんですけどね。
ということで、1社目の佐太神社を後にして、次の神社へ向かいます。
次はえびす様の総本宮、美保神社です。
つづく。