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フェイスブックにアップした皇居の「勤労奉仕」の記事が好評だったので、こちらにまとめてアップしておきます。
3月3日
「勤労奉仕」とは名ばかり。その実態は天皇陛下が国民を皇居へお招きくださってるという、本当にありがたいものでした。9時に説明が始まり9時半に出発。なんといきなり宮中三殿にご案内いただきました。その後も陛下の田んぼや研究室、盆栽エリア(樹齢600年の盆栽とかあった)など、興味深い場所を案内してくださって、11時半ごろ記念撮影して、お昼休憩。午後は1時から始まって、またも皇居内をご案内いただき、バラ園の草むしりがこの日の唯一の「勤労奉仕」。が、奉仕というより「体験学習」みたいな感じで、むりやり仕事を作ってくださって、やらせていただいているといった感じ。この作業を1時間ちょっとやって、3時過ぎに終了。3時半ごろ解散となりました。「勤労奉仕」だなんて言ったらおこがましい、無料皇居ガイドツアーです。本当にぜいたくな時間でした。
明日は赤坂。そして、明後日、明々後日が再び皇居。なぜ、4日間かというと、これは陛下の大御心なんだそうです。皇居は広くて簡単にエリアで分けても3エリア、これに赤坂御所も入れて4エリア。皇居を案内するには最低でも4日は必要ということでこのようになったんだそうです。本当にありがたく、しみじみさせていただいた1日でした。最終日には両陛下が「御会釈」をしてくださるそうです。
写真は売店で買った菊の御紋入りカステラ。美味しくいただきます。
3月4日
昨日アップした「勤労奉仕」初日の記事が過去最高「いいね!」となり、皆様の関心の高さがわかったので、2日目の様子もアップさせていただきます。
「勤労奉仕」は全部で4日。初日は皇居、2日目は赤坂御用地、3日目と4日目が再び皇居となっています。ということで、今日は赤坂御用地でした。
8時に入門して、9時に説明開始。で、9時半くらいに出発です。まずは春と秋に行われる園遊会の場所をご案内していただきます。園遊会の様子などもお話しいただき、不敬議員の犯行現場も教えていただきました。その後、記念撮影。昨日と同じカメラマンです。40代くらいの方でしょうか。おじいちゃんの代からやっていて彼は三代目なんだそうです。撮影が終わると巨大な松の木の下の落ち葉清掃。やっと「勤労奉仕」っぽい感じになってきました。これを1時間ちょっとやって午前中は終了。11時半くらいからお昼休憩。お弁当は各グループが自分たちで用意します。僕のグループは玉子屋さんのお弁当です。
お昼休憩は13時まで。リヤカーを引いて午前中とは別の場所で再び落ち葉清掃です。これを1時間弱。落ち葉の下から瑞々しいコケなどが顔を出し、掃除を始める前と後では景色が一変するのを見ると、達成感があり、清々しい気持ちになります。で、2時半に東宮御所前に集合。この日のメインイベント、皇太子殿下の「御会釈」です。セキュリティチェックして東宮御所へ。「御会釈」というのは、外で待機してる奉仕団の前に皇太子殿下が出てこられて、ぺこりとするくらいなのかなと思っていたのですが、さにあらず。御所の中に入れていただき、そこで殿下が出てこられて、各グループの団長にお声掛けをするというもの。園遊会の小さい版みたいな。これ、毎回やられてるんですね。なんとありがたい。
3時過ぎにセキュリティを終えて皇太子殿下をお迎えする部屋でスタンバイ。ここはもともと天皇陛下の映画部屋だったそうで、今でも当時の映写機とか残ってるそうです。で、係の方の説明を受けてしばし待機。3時半に殿下が登場されるのをドキドキしながら待ちます。この日は全部で6団体。青森、宮城、長崎など地方からも来られていて全部で170人くらいが息を殺して殿下を待ちます。
そして、殿下登場。各団体の団長さんにお言葉をかけて二言三言かわし、最後に中央に立たれて、団長の代表さんが万歳三唱をして、みんなもそれに合わせます。時間にすると全部で15分くらいでしょうか。こんなにしっかりと対面できるとは思っていなかったので、感激しました。
これにて、本日2日目の「勤労奉仕」終了です。
赤坂御用地の印象としては、昨日の夜から朝にかけて雨が降ったせいでしょうか、苔がとてもきれいに感じました。苔好きにはたまりません。以前、『水と森の聖地、伊勢神宮』という本を作ったことがありますが、伊勢神宮を思い出しました。まさに森。ここにも皇居同様、野生のタヌキが出るそうです。都心にタヌキ。すごいことですね。
※写真は昨日皇居で押した記念スタンプ。赤坂御用地には売店はありません。

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3月5日
皇居の「勤労奉仕」3日目は東御苑。
いつものように8時に入門、9時に出発です。
東御苑に向かっての道すがら、いつものように要所要所でガイドしてくださいます。東京で40年以上暮らしていますが(しかも晴海と上野。皇居近いのに)、実は東御苑に行ったのは初めてでした。池があったり雑木林があったり、いいところですね~。ここは一般の方も入れますので、観光客に混ざっての作業となります。白装束に鉢巻といったいでたちの方もいて、外国人観光客の方に写真を撮られていました。
天守台まで連れて行っていただき、ここでいったん休憩です。で、10時過ぎから作業開始。まずは茶畑の雑草とりです。この日は雲一つない日本晴れで、青空がきれいに澄んでいました。カンヒザクラが咲いていて、とてもきれいでした。この茶畑の作業を1時間ほどして、午前中の作業は終了。11時半からお昼休憩です。そして前日同様13時に出発。待合所にはテレビが置かれていてNHKがついているので「まっさん」を観終わってからの出発です。
午後は茶畑の雑草取りの続き。これはすぐに終わって、次の場所に移動。林の中の落ち葉清掃です。これがすごい量で、松葉と違って、水を含んで重いし、3日目にして初めて「しんどい」と思いました。「勤労奉仕」に参加してる方はお年を召した方や女性が多く、僕はもう立派なおっさんなんですが、これでも十分若手になり、湿った落ち葉のつまった図多袋を捨て場に持っていく作業はお年寄りや女性では難しいので、必死でやりました。1時間ちょっとやって、いったん休憩。近くの売店でジュース飲んだりアイス食べたりして、30分ほど休んでから作業再開。これをまた1時間ちょっとでしょうか。3時半くらいに終了しました。久しぶりの肉体労働で、ヘトヘト。夜、歌舞伎町で飲み会があり、泥酔しました・・・。

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3月6日
「勤労奉仕」の4日目。ついに最終日。いつものように8時入場、9時出発です。この日は再び皇居、今回は宮殿まわりです。まずは一般参賀などの際にテレビでよく目にする長和殿へ。テレビで見るとなんだかすごく高いところにあるように思えますが、地上からほんの2メートルくらいの高さで、意外と低くてびっくり。ここでもいろいろとご説明してくださって、その後は長和殿の裏側にある正殿や天皇陛下が執務をされる表御座所など、ふだんでは絶対に入れないような場所までご案内いただきます。このあたり、夏は蛍が乱舞するそうです。
宮殿をたっぷり堪能した後、宮殿周りの路上の清掃。といってもあまりごみなどなく、全然大変じゃありません。1時間弱やって休憩です。宮城から来られたという団体のみなさんと和気あいあいとしながらのんびり過ごします。なんでも、この勤労奉仕は戦後間もないころに宮城県の方たちから始まったんだそうです。宮城リスペクトです。休憩の後、再び作業開始。そもそもそんなにゴミがないので、すぐに終わっちゃいます。そして午前の作業終了。11時半ごろからお昼休憩です。
で、いつものように「まっさん」を見終わって13時に出発。いよいよ天皇皇后両陛下の「御会釈」です。場所は宮殿近くの蓮池壕の近くに建つ蓮池参集所。小さな平屋の建物です。ここに入って皇太子殿下の「御会釈」のときと同じように説明や注意を受けます。要領は皇太子殿下のときと一緒。13時半には説明が終わり、14時にいらっしゃるという天皇皇后両陛下をお待ちします。緊張感マックスです。
そして14時ぴったりに両陛下を乗せたお車が到着。窓の隙間から車のドアの足元が見え、美智子皇后陛下が降りられ、次に天皇陛下が降りられたのがわかりました。ついに来られた・・・。僕は4列並んだ3列目にいたので、あまり前が見えず、両陛下が入ってこられたのはわからなかったのですが、皆が一斉にお辞儀をするので、それに合わせてお辞儀します。そして各代表の前へお進みになった両陛下。まずは僕のいる団体の前に立たれました。「東京から参りました。○○(団体名)○○名(人数)です」と団長が奏上し、天皇陛下がご下問になります。それに団長が返答し、最後に陛下が「お元気で」とおっしゃったら、これが終わりの合図です。最後に再びお辞儀して、終了。天皇陛下は健康状態もよろしいようで、お元気そうに見えました。美智子皇后陛下の「ありがとう」というお声が今でも耳に残っています。
このあとも僕ら以外の5団体の団長さんに同じようにお言葉をかけられ、それぞれの地域にあった話題をお尋ねになるなど、細かい気の配られ方に感動しました。なかには感激してすすり泣く女性も。
最後に万歳三唱をして。両陛下の御会釈がすべて終了。お車に乗ってお帰りになる際も窓を開け、見えなくなるまでずっと手を振ってくださいました。時間にするとおよそ15分くらい。わずかそれだけの時間ですが、とても濃厚な時間で、なんというか、日本人でよかったなあと心から思った瞬間でした。天皇皇后両陛下にお会いして感動する気持ちというのは日本人のDNAに刻み込まれているもんなんでしょうね、きっと。「かたじけなさに涙こぼるる」といった感じです。
このあと、集合場所となっている窓明館に戻って、窓明館の掃除。これですべての「勤労奉仕」が終了です。帰りに「皇室」というパンフレットと和三盆を下賜されました。帰って神棚に飾りました。
最初に想像していたのとまったく違っていた「勤労奉仕」。とてもありがたい経験をさせていただきました。機会があったらぜひ皆さんもご参加ください。会社の社長さんが社員を連れてきてもいいと思います。申し込みは希望する月の6か月前から1か月前まで随時受け付けているそうです。15歳以上75歳以下の方。15名から60名の団体での受付となります。期間は4日間。もちろん無料です。地方の方は帝国ホテルに泊まるツアーなどで来るそうです(旅行会社への費用30万とか)。
平日4日間、なかなか仕事を休むのは大変かもしれませんが、旅行に行ったつもりで参加してもいいと思います。「勤労奉仕」の半分以上は観光みたいなもんですから。
最後に今回の「勤労奉仕」に参加させてくださったみなさんにお礼申し上げます。ありがとうございました。

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